屋久島3日目。この日は、朝起きてから、その日の行動を決めることにしていました。
案としては、白谷雲水峡トレッキングか屋久島一周ドライブの2つがありましたが、前日の縄文杉トレッキングで全てを出し切ったわたしたちは、屋久島一周ドライブを選択。
屋久島一周ドライブのスケジュール
この日のおおよそのスケジュールは次の通りでした。
10:30 タイムズカーレンタル 屋久島空港店
10:45 「屋久島八万寿茶園」で抹茶ソフトクリーム
11:30 田辺海岸 枕状溶岩
12:00 「寿し いその香り」で地魚にぎり
13:00 千尋の滝
14:00 西部林道
14:00 永田いなか浜
15:00 「Cake&Drink スマイリー」でコーヒーブレイク
17:15 タイムズカーレンタル 屋久島空港店
屋久島でレンタカー
旅行に行く前は、3泊4日の旅程のうち、2日目は縄文杉トレッキング、3日目は白谷雲水峡トレッキングのつもりでした。この場合、空港と宿の間は旅館の送迎、宿からトレッキングへ行くにはバスの移動で事足りるので、車は必要ないだろうと判断し、出発前にレンタカーの手配をしていませんでした。
当然、屋久島一周ドライブとなると話は別で、車が必要です。早速、3日目の朝からレンタカー会社にかたっぱしから電話してみました。ところが、夏休みの繁忙機で空いてくる車があるはずもなく。屋久島ドライブに行く車も確保できず、白谷雲水峡トレッキングに行く元気もないわたしたちは、遠く屋久島まで来て、1日を無駄にしてしまうかもしれないこの窮地に途方にくれるしかありませんでした。
それでも諦めきれず、所有台数が多いレンタカー会社であればまだ可能性があるのではと、スマートフォンで検索。所有台数が46台のタイムズカーレンタルのサイトを当たってみると、難なく1台レンタルできてしまいました。屋久島にあるレンタカー会社にかたっぱしから電話して撃沈した後だったので、にわかには信じられず、念のため電話でも確認してみると、間違いなくレンタルが成立しているとのこと。たまたまキャンセルが出た1台をタイミングよくレンタルできたということでしょうか。
急いで屋久島空港近くのタイムズカーレンタルまでバスで移動し、おそらくこの日屋久島に残っていた最後の1台のレンタカーに乗り込んで、屋久島一周ドライブに無事出発することができました。
屋久島八万寿茶園で抹茶ソフトクリーム
最初に向かったのは、屋久島八万寿茶園。
有機無農薬で茶葉を作り続けている茶園で、濃厚な抹茶ソフトクリームをいただきました。ひんやりさっぱりの美味しさで、夏の日差しで火照った体に沁み渡ります。今にも倒れそうに傾いたソフトクリームの盛り方もご愛嬌。
田代海岸の枕上溶岩
次に向かったのは、田代海岸です。
わたしたちは手前にあった駐車場に車を停め、そこから5分ほど鬱蒼とした森の中を歩いて行ったのですが、海岸近くにも駐車場があって、地元の方のものらしき車はそちらに停まっていました。がっくり。
海岸まで出ると、枕状溶岩と思しき黒いゴツゴツとした岩が見られます。田代海岸の枕状溶岩は、水深数千メートルの深海にある海底の火山で噴出した玄武岩の溶岩が、数百気圧の水圧が加わることでコロコロとした形の枕状の溶岩になったもので、はるか遠くの太平洋から太平洋プレートの移動によって屋久島の海岸まで運ばれてきたものだそうです。
寿し いその香りで地魚のにぎり
そろそろお昼の時間が近づいてきたので、地魚のにぎりが楽しめるという「寿し いその香り」へ。
わたしも夫も、地魚にぎり5種10貫を注文。この日の地魚は、サバ、アカバラ、シビ、メダイ、タカエビでした。どれも新鮮で美味。とくに獲った後すぐに首を折って血抜きをする「首折れサバ」と呼ばれるサバはプリプリのピッチピチでした。
巨大花崗岩を流れ落ちる千尋(せんぴろ)の滝
次に向かったのは、モッチョム岳の麓にある千尋の滝。千人が手を広げるほど巨大ということで、「千尋(せんぴろ)の滝」と名付けられたそうです。
落差60mの滝も見事ですが、巨大な花崗岩も大迫力です。
千尋の滝の駐車場の傍に、「ゆめの通い路」という気になる看板が。
ところが、その看板の矢印が指す先には、立ち入り禁止の看板。残念ながら、夢の通い路は立ち入り禁止だそうです。なんだかシュールです。
ヤクジカ、ヤクザルと会える西部林道
この日の屋久島一周ドライブでは、屋久島の海岸沿いをぐるっと車で走るつもりだったので、普段は運転しないわたしでも運転できるチャンスかもしれないと思っていたのですが、屋久島の西側にある西部林道に入ってから、その考えが甘すぎたことに気づきました。
この西部林道は、道幅が狭い山道で、対向車とすれ違うだけの道幅がなく、どちらかがバックをして道を譲り合いながら進まなくてはならないところも多数。とてもじゃないけれどわたしにはハードルが高すぎる道のりです。幸運にも、わたしたちの前を走るタクシーの運転手さんが、時には車から降りて、的確に誘導してくれたお陰で無事にやり過ごすことができました。
運転手の夫にとってはそんなヒヤヒヤな道のりでしたが、途中、ヤクザルの群れや、ヤクジカが姿を見せてくれたお陰で、助手席のわたしは終始リラックスして動物たちの愛らしい姿を堪能することができました。すみません。
白い砂、青い海、永田いなか浜
細くてクネクネした西部林道を抜けると、この日のメインの目的地だった永田いなか浜に到着。
ここには絵に描いたような、白い砂、青い海の光景が広がります。5月から7月は、ウミガメが産卵のためにこの浜に上陸するそうですが、わたしたちが訪れたのは8月。少し遅かったようです。美しい夕陽も見られるそうですが、レンタカーの返却時間の都合で、日が落ちる前に出発。
Cake&Drink スマイリーでコーヒーブレイク
最後はお茶でも飲んで休憩しようということでカフェ探し。永田いなか浜から戻る最中にいくつか候補はあったのですが、お休みだったり、通り過ぎたりしてしまったりしているうちに、出発地点の屋久島空港まで戻ってきてしまいました。
仕方なく、出発地点の屋久島空港を行き過ぎて、安房地区にあるCake&Drink スマイリーへ。
ロッジのように可愛らしい外観と内装です。
ふわふわの甘いシフォンケーキで一息。長時間のドライブの(夫の)疲れもひとっ飛びです。
17時頃お店を後にし、少し早めですが、タイムズカーレンタル屋久島空港に車を返却。
結果、一周を通り過ぎて、少しオーバーしてしまいましたが、とても充実した屋久島一周ドライブになりました。